町道に外国産カブトムシ 責任持って飼育を 環境省

瀬戸内町の町道で見つかったアトラスオオカブトの死骸(環境省奄美野生生物保護センター提供)

 環境省は21日、瀬戸内町の町道で奄美大島には生息していない外国産のカブトムシの死骸が見つかったと発表した。飼育されていた個体が逃げ出したか、飼っていた人が野外へ逃がした可能性がある。同省奄美野生生物保護センターは在来種の昆虫に影響を及ぼす恐れがあるとして、「最後まで責任を持って飼育してほしい」と呼び掛けている。

 

 環境省によると、死骸は東南アジアに広く分布するアトラスオオカブトの雄とみられる。3本の角を持つことで知られ、人気が高く、日本にも大量に輸入されている。奄美大島内の店舗でも生きた個体の販売が確認されている。

 

 今月12日、瀬戸内町古仁屋の国道58号から油井岳展望台方面へ向かう町道阿木名古仁屋線の入り口付近で、島外から訪れていた大学生が死骸を発見し、奄美野生生物保護センターに連絡した。死骸は体が切断された状態で、カラスなどに襲われた可能性があるという。

 

 奄美野生生物保護センターは外来種の昆虫が野外で定着すると、在来種の餌やすみかを奪い、在来種を食べたり、交雑したりする恐れがあると指摘。「本来島内に生息していない生物を購入して飼育する場合は、逃がさないようにしてほしい」と注意を呼び掛けた。