駐車場の整備望む声 ハートロック周辺、路駐多発 龍郷町赤尾木

路上駐車の列が続くハートロック周辺の農道=4日午前10時10分ごろ、龍郷町赤尾木

 龍郷町を代表する観光スポット「ハートロック」(同町赤尾木)の周辺道路で、観光客らの路上駐車が問題になっている。道路は地元住民がう回路として活用しているため交通量も多く、時間帯によって通行の妨げになることから、駐車場整備を望む声が上がっている。

 

 ハートロックは干潮時にのみ姿を現す潮だまりで、赤尾木東側の太平洋に面する海岸にある。恋愛のパワースポットとして観光情報誌に掲載され、観光客を中心に多くの人が鑑賞に訪れる観光名所になっている。

 

 路上駐車が多いのは、県道龍郷│奄美空港線からハートロックへ続く海岸への入り口がある農道に曲がって約100㍍進んだ地点。近くにはヤギなどの動物と触れ合える牧場やカフェを併設する事業所があり、町と事業者間で駐車場約10台分の賃借契約を結んでいたが、事業者が8月末にカフェを閉店したため、9月以降は駐車場が利用できなくなっている。

 

 現在は農道近くの県道沿いに県が整備した10台分の駐車場しか利用できず、ハートロックを訪れる人は鑑賞できる時間が限られる中、駐車場の空きを待つか、路上駐車するかの選択を迫られている。

 

 この農道は同町根原方面へ続いており、農家のほか赤尾木や手広・根原地区の住民が、う回路や生活道路として利用しているため交通量が多く、以前から町議会でも駐車場問題が議論されてきた。

 

 晴天となった先週末の4日、干潮を1時間後に控えた午前10時ごろに周辺を訪ねた。県道沿いの駐車場は満車状態で、農道の両側にはその時点で15台が路上駐車し、その後も次々と車が入れ替わった。駐車中の車両ナンバーを見ると9割以上がレンタカー。干潮時刻にはパトカーが巡回し、車両の移動を促す場面もあった。

 

 東京都から友人と2人で来島し、路上駐車していた20代男性は「見られる時間に限りがあると聞いていたので、駐車場に空きがなくほかの車も駐車していたため路上に停めた。駐車違反が心配でゆっくり鑑賞できなかった」と話した。

 

 同農道ではハートロックが鑑賞できる時間帯は路上駐車が多く、たびたび根原方面や奄美空港方面から来た車が慎重に離合している。ある町議は「以前から当局へ質問しているが、一向に改善されない。路上駐車問題を解決する気があるのか」と憤る。

 町企画観光課は「ハートロック周辺は縄文時代から弥生時代にかけての貝塚遺跡『ウフタ遺跡』のほか、保安林が多くあり、簡単に駐車場の場所を決められなかった。整備の必要性は感じており、今後は集落の意向も聞いた上で、早急に対応したい」としている。