せとうちラジオ放送開局 「楽しく役立つ情報」発信 町民参加型、防災・町営船情報も

2022年01月26日

地域

(右から)本放送に向け意気込むパーソナリティーの「さとぴー」こと長井さん、「ツンディ」こと岩元さん=25日、瀬戸内町古仁屋

瀬戸内町の新たなコミュニティーFM放送局「せとうちラジオ放送(愛称・せとラジ)」(周波数76・8メガヘルツ)が26日、同町古仁屋の「せとうち海の駅」1階に開局した。一般社団法人せとうちラジオ放送(東克彦代表理事)が運営し、町民参加型で地域に根差したさまざまな情報を発信する。ラジオパーソナリティーも務める同法人の長井聡子事務局長(36)は「楽しく役立つ情報を届け、町を明るく元気にしたい」と意気込んだ。

 

同町では「エフエムせとうち」(NPO法人エフエムせとうち)が2012年4月から21年2月末まで、旧法務局2階をスタジオにコミュニティーFMを運営していた。

 

町企画課によると、20年度の施政方針に基づき全般的に同放送局の見直しを行い、20年10月に新たな事業者を公募。既存の運営法人から応募がなく、新規でせとうちラジオ放送を決定した。

 

旧スタジオは町のテレワーク拠点施設として活用し、スタジオは海の駅に移転した。新スタジオは床面積14・82平方㍍のガラス張りで、総工費420万円。国の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用して町が整備した。フェリー利用客や観光客が利用する海の駅の活性化も見込んでいる。

 

今後はラジオネーム「さとぴー」こと長井事務局長やクリエイティブディレクターの「ツンディ」こと岩元剛さん(38)ら4人が、町民ボランティアらとともに自主制作番組や地域情報を届ける。防災情報のほか、町営船の運航情報なども発信する。

 

本放送は26日午前10時から、平日の生放送情報番組「あさラジ」でスタート。初回は龍郷町の「エフエムたつごう」と中継して特別番組として放送する。

 

合わせて、せとラジは運営を支える個人・法人会員を募集している。問い合わせは電話0997(76)3777、または電子メールsetoradi768@gmail.comせとラジ。