「夜の運転に注意!」 クロウサギ事故防止呼び掛け 瀬戸内町
2023年10月20日
奄美大島と徳之島にのみ分布する国の特別天然記念物アマミノクロウサギの交通事故防止を訴える街頭キャンペーンが19日、瀬戸内町古仁屋の国道58号沿いであった。キャンペーンはクロウサギの活動が活発になる時期に合わせ、環境省が毎年秋ごろに生息地の奄美大島と徳之島で実施する活動の一環。のぼりを手にした環境省や民間団体関係者が、夜間の運転に注意するようドライバーに呼び掛けた。
2022年に発生したクロウサギのロードキル(交通事故死)件数は奄美大島107件、徳之島40件といずれも過去最多。環境省によると、奄美大島では23年1月から9月末現在で101件に達しており、今年も最多を更新する見通しという。
キャンペーンの実施期間は例年は約2カ月間だが、今年は9月から12月までと期間を延長し、観光施設へのポスター掲示やドライバーへの啓発活動などを予定している。
同町古仁屋でのキャンペーンには官民の関係者7人のほか、クロウサギのマスコットキャラクター「あまくろ」も応援に駆け付け、ドライバーや通行人へ安全運転を呼び掛けた。
同省奄美群島国立公園管理事務所の白石大晴自然保護官補佐は「これからは特に事故が多発する時期。夜はスロードライブを」と呼び掛けた。