アカヒゲ、ひなすくすく カヤックに営巣、龍郷町

2020年05月10日

カヤックの中の巣で、すくすくと育つアカヒゲのひなたち=5月1日、龍郷町芦徳(城泰夫さん撮影)

カヤックの中の巣で、すくすくと育つアカヒゲのひなたち=5月1日、龍郷町芦徳(城泰夫さん撮影)

 10日から野鳥の愛護を呼び掛ける「愛鳥週間」。奄美大島の野山では、繁殖期を迎えた野鳥のさえずりがにぎやかに響いている。親鳥は巣穴にせっせと餌を運び、愛情たっぷりに子育てに励んでいる。

 

 龍郷町芦徳の「アイランドサービス」のシーカヤック置き場では4月下旬、カヤックの中に国の天然記念物アカヒゲが営巣した。点検作業をしていたガイドらが、出入りする親鳥に気付き、カメラを設置してひなたちを撮影した。

 

 ひなたちは5月6日ごろに巣立ったとみられる。荒田政行代表(67)は「ここはいろんな種類の野鳥が見られ、鳴き声に癒やされる。無事に育ってほしい」と話した。