アコウの実鈴なり 奄美市名瀬朝戸

2020年07月12日

淡い紅色の実が鈴なりになったアコウ=10日、奄美市名瀬

淡い紅色の実が鈴なりになったアコウ=10日、奄美市名瀬

 奄美市名瀬朝戸の大川沿いで、アコウの実が鈴なりになっている。落葉した枝や幹に、淡い紅色の愛らしい実がたくさん付き、通る人の目を楽しませている。

 

 アコウはクワ科の常緑高木。幹から気根を出し、岩や崖に張り付くことが多い。ガジュマルと似ているが、枝や幹に実が直接付くのが特徴。「絞め殺し植物」といわれ、他の樹の上で成長して気根を地面に下ろし、宿主を枯らしてしまう。

 

 実がなっているのは、農村環境改善センターから国道方面へ向かう川沿いの斜面。6月中旬ごろから実を付け始めたという。

 

 毎日近くの畑に通っている仲谷靖彦さん(76)=奄美市名瀬=は「ずっと見ているが、こんなに実が付いたのは初めて。コロナや水害と暗いニュースばかりだが、赤い実を見ていると明るい気持ちになる」と話した。