イルカンダのさや初確認─和泊町

2015年09月16日

さやを付けたイルカンダ=13日、和泊町

さやを付けたイルカンダ=13日、和泊町

 ○…和泊町の林で、マメ科のつる性植物「イルカンダ」にさやができているのを、同町の上村修史さん(70)が見つけた。沖永良部島植物愛好会によると、同島でさやが確認されたのは初めて。上村さんは「植物好きには興味深い発見。黒い豆ができるのが楽しみ」と話している。

 ○…イルカンダは、オオコウモリが花の蜜を吸おうとする行動で受粉でき、結実するとされる。同島では2012年、大学の調査でオリイオオコウモリの定住の可能性が報告されたが、個体数は極めて少ないという。
 ○…琉球大学理学部海洋自然科学科の伊澤雅子教授は「実がなったのが1カ所だけであれば、オオコウモリあるいは、他の動物がたまたま受粉させた可能性もある」と話した。