オリイオオコウモリか 須崎さんが動画撮影 和泊町古里

2020年10月11日

和泊町古里で撮影されたオオコウモリの一種とみられる個体(提供写真)

和泊町古里で撮影されたオオコウモリの一種とみられる個体(提供写真)

  和泊町古里の須崎静代さん(59)は9月26日、自宅付近でオオコウモリとみられる個体を動画で撮影した。須崎さんは「2012年から見るようになった。撮影は初めて成功した。みんなに見てもらえるのがうれしい」と喜んだ。

 

 鹿児島大学客員教授で獣医師の鮫島正道さん(77)によると、撮影されたのは亜種のオリイオオコウモリとみられる。前腕長12~15センチ、頭胴長19~25センチ、体重32~55グラムの大型のコウモリで、奄美群島では沖永良部島と与論島で生息を確認している。果実などを食べる食性からフルーツコウモリとも呼ばれるという。

 

 奄美群島の動植物を40年以上研究しているという鮫島さんは「非常に珍しいコウモリ。私も5年ほど前に知名町の大山で確認した。渡ってきたのか、すみ着いているのかは詳しく研究してみないと分からない」と話した。

 

 須崎さんは撮影したのは午後11時半ごろだといい、「今年、コウモリを見たのは4回目。和泊町和泊でも見た。今回は庭のフクギの周りに種が散らばっていたので、フクギの実を食べに来たのだと思う」と話していた。   (沖永良部総局)