サンゴ研究者、地球温暖化に警鐘

2016年11月25日

地球温暖化とサンゴ礁の相関関係などを解説した茅根教授=16日、喜界町役場コミュニティーセンター

地球温暖化とサンゴ礁の相関関係などを解説した茅根教授=16日、喜界町役場コミュニティーセンター

 化石燃料の消費により二酸化炭素の排出が地球規模で続く中、地球温暖化に伴う将来的な災害発生や気象変動への懸念がサンゴ礁研究に取り組む有識者からも聞かれる。奄美群島や沖縄などで隆起サンゴの調査を行っている東京大学大学院理学系研究科の茅根創教授は「今世紀末には地球上の平均気温が2度上昇するとされる」との学説を示し、台風の大型化や干ばつといった気象変動のほか、サンゴ礁の死滅に伴う防波堤機能低下で低地の水没など人々の生活環境へのダメージが見込まれるとして、地球温暖化の進行に警鐘を鳴らしている。