大和村の事例発表も 17日に京都市で第2回会合 世界自然遺産5地域会議

2024年01月11日

世界自然遺産

記者会見で「第2回世界自然遺産5地域会議」の開催を発表した屋久島環境文化財団の小野寺浩理事長(中央)ら=10日、鹿児島市

屋久島環境文化財団(小野寺浩理事長)は10日、鹿児島市の県政記者クラブで会見し、「奄美・沖縄」を含む国内世界自然遺産登録地の自治体や財団で構成する「世界自然遺産5地域会議」の第2回会合を、17日に京都市で開催すると発表した。自然保護と暮らしの両立を目指す先行的事例として、大和村がアマミノクロウサギ研究飼育施設(仮称)整備に向けた取り組みを報告する。

 

地域会議はそれぞれの遺産地域の課題や個別事例の整理を進め、暮らしと自然保護の両立モデルや新しい理念を確立して国内外に示そうと、昨年1月に発足した。25年に開催される日本国際博覧会(大阪・関西万博)では、「共生」「環境文化」といった日本型自然保護のメッセージを世界に向けて発信する予定で、準備を進めている。

 

第2回会合には奄美大島、徳之島の自治体首長や有識者ら約130人が出席予定。特別講演会と5地域からの事例報告がある。

 

小野寺理事長は「暮らしと自然保護との関係で苦労している地域は多い。世界自然遺産5地域の取り組みを整理してモデルを示し、国に対しても政策を提言したい」と語った。