尚味さん「ビールで楽しい気分に」 遺産登録応援缶のイラスト作、奄美市

2020年07月01日

世界自然遺産

九州限定デザイン缶のイラストを描いた尚味さん=30日、奄美市役所

九州限定デザイン缶のイラストを描いた尚味さん=30日、奄美市役所

  奄美市名瀬のイラストレーター・尚味(なおみ)さん(34)は30日、キリンビール九州統括本部南部九州支社の井本亜香支社長らと奄美市の朝山毅市長を表敬訪問した。同社が九州限定で同日発売した「一番搾り奄美・沖縄世界自然遺産登録応援デザインパック」について説明。尚味さんは「島の宝である動植物が世界に羽ばたくイメージで描いた。多くの人が興味を持つきっかけになれば」と語った。

奄美・沖縄の動植物が描かれたキリンビールの世界自然遺産登録応援缶(提供写真)

奄美・沖縄の動植物が描かれたキリンビールの世界自然遺産登録応援缶(提供写真)

 デザイン缶は同社が2017年から実施するキャンペーンの一環で、売り上げ1本につき1円を関係機関に寄付する。奄美・沖縄デザインは昨年から主力商品「一番搾り」のパッケージとして売り出され、19年は38万7336本を販売。20年は52万8000本を目指すという。

 尚味さんは大阪出身。奄美市住用町出身の夫と共に14年に奄美に移住した。デザイン缶について「南国らしい色のコントラストや人の温かさも伝わるよう工夫した。暗いニュースが多い中、ビールを飲んで楽しい気分になってもらいたい」と話した。