夜の森、生き物に歓声 夏休み自然観察会 大和村

2022年08月15日

アマミハナサキガエルを観察する参加者=13日、大和村

環境省奄美野生生物保護センターなど主催の夏休み子ども自然観察会「夜の森を歩いてみようin大和村」が13日夜、大和村の山中であった。親子連れなど20人が参加し、夜道を散策しながらさまざまな生き物の観察を楽しんだ。

 

2022年度奄美群島国立公園「奄美自然ふれあい行事」の一環。参加者らは大和村大金久の嶺山公園に集合後、車で同村戸円の村道大棚名音線に移動。奄美海洋生物研究会の木元侑菜さんを講師に、夜の森を歩いて生き物を探した。

 

午後8時ごろから1時間余りの道中で、希少なアマミハナサキガエルや、トカゲや昆虫、暗闇に光るホタルなどたくさんの生き物が現れた。道路脇の沢では、繁殖期を迎えた大きなオットンガエルを発見。「グフォン」という貫禄たっぷりの鳴き声や、大きなオタマジャクシに歓声を上げた。

 

東京から家族で帰省中の政涼介君(9)は「オットンガエルは初めて見た。予想以上にでかかった」と笑顔。父親の翼さん(42)=奄美市名瀬出身=は「子どもたちには貴重な体験になった。自然あふれる奄美を守っていけたらいいと思う」と話した。

オットンガエル

アマミハナサキガエル