奄美の森に、さえずり響く 希少種も巣作りに奮励 きょうから愛鳥週間

2018年05月10日

小枝を運んで巣作りに励むルリカケス(上)とひなたちに餌を届けるオーストンオオアカゲラ=龍郷町の奄美自然観察の森

小枝を運んで巣作りに励むルリカケス(上)とひなたちに餌を届けるオーストンオオアカゲラ=龍郷町の奄美自然観察の森

 ○…10日から野鳥の愛護を呼び掛ける「愛鳥週間」。奄美大島の森では、繁殖期を迎えた野鳥のにぎやかなハーモニーが響く。親鳥は巣穴にせっせと餌を運び、愛情たっぷりにひなたちを育てている。

 

 ○…龍郷町の奄美自然観察の森では4月中旬、つがいのルリカケスが小枝を集めて木の穴に運び、巣作りに励んでいた。オーストンオオアカゲラは子育て真っ最中。「キョキョキョ」と餌をねだる巣穴のひなに、大物を捕らえて届けていた。

 

 ○…いずれも国の天然記念物で奄美の固有種。自然観察指導員の川畑力さん(39)は「近寄りすぎず静かに見守ってほしい。多くの人が訪れるが、譲り合ってみんなで一緒に自然の魅力を楽しんで」と話した。

愛鳥週間用・オーストンオオアカゲラ180507山崎