奄美市、外来コイ捕獲へ

2015年10月01日

外来種のコイ生息域を調べる奄美市職員ら=30日、同市住用町

外来種のコイ生息域を調べる奄美市職員ら=30日、同市住用町

 外来種のコイによって絶滅危惧種のリュウキュウアユも生息する河川の生態系の悪化が懸念されるとして、奄美市は29、30の両日、住用町の住用川と役勝川でコイの緊急捕獲調査を行った。本来は奄美群島にいないコイの群れが両河川に生息し、住用川の下流と上流では繁殖して最大1㍍余に成長していることが分かった。効率的な捕獲方法を模索した上で10月にも本格的な駆除を展開する方針。市側は「雑食性が強いコイを取り除いて奄美本来の川の生態系を取り戻し、世界自然遺産登録の実現にもつなげたい」としている。

住用川上流で確認されたコイ成魚の群れ(奄美海洋生物研究会撮影)

住用川上流で確認されたコイ成魚の群れ(奄美海洋生物研究会撮影)