奄美市で希少野生生物保護増殖検討会

2014年09月28日

アマミノクロウサギなどの保護実施計画を協議した奄美希少野生生物保護増殖検討会=27日、奄美市名瀬

アマミノクロウサギなどの保護実施計画を協議した奄美希少野生生物保護増殖検討会=27日、奄美市名瀬

 環境省の奄美希少野生生物保護増殖検討会(座長・石井信夫東京女子大学教授、6人)が27日、奄美市内であり、国内希少野生動物3種(アマミノクロウサギ、アマミヤマシギ、オオトラツグミ)の保護増殖事業実施計画を概ね了承した。10年後の24年までに環境省のレッドリスト分類カテゴリーで危険度を引き下げる目標を掲げ、実現へ向け生息環境の維持改善や傷病個体の保護体制構築などを盛り込んだ。委員らから「徳之島のクロウサギは危機的状況にあり、飼育下の繁殖が必要」「絶滅の危機最大の要因はノネコ。早急な対策が求められる」といった意見が出た。