森の闇に幻想的な光 シイノトモシビダケ 龍郷町の奄美自然観察の森

2021年04月06日

緑色の光を放つシイノトモシビダケ=4日、龍郷町

緑色の光を放つシイノトモシビダケ=4日、龍郷町

 スダジイなどが茂る龍郷町の奄美自然観察の森で、光るキノコの一種「シイノトモシビダケ」が姿を見せ始めた。森の闇にほのかな緑色の光を放ち、幻想的な世界が広がっている。同地では6月ごろまで観察できる。

 

 シイノトモシビダケは朽ちたシイの木の根元や幹などに生え、柄の長さは約2~3㌢、釣り鐘状のかさも2㌢ほどしか成長しない。夜になると、かさと柄の全体が発光する。

 

 今年は3月下旬ごろの雨と気温の上昇で、例年より約半月早い今月1日に初めて確認。自然観察指導員の川畑力さん(41)は「環境に負担を掛けないよう、注意して観察してほしい」と話している。