猛毒タコ、潮だまりに/伊仙町の前泊海岸で

2014年11月19日

猛毒ヒョウモンダコ 伊仙町の海岸で16日、猛毒を持つとされるヒョウモンダコが見つかった。人がかまれると死亡する恐れもあるという。発見した同町の男性は「生息しているとは聞いていたが、実物を見たのは初めて」と驚いていた。

 沖縄海中動物生態図鑑などによると、ヒョウモンダコは相模湾以南の太平洋側の各地に分布する小型のタコ。体長は約10~20㌢。体は褐色で、興奮すると全身に鮮やかな青い斑点が浮かび上がる。唾液に猛毒のテトロドトキシンを含み、かまれると神経麻痺や呼吸困難などを引き起こす。
 伊仙町犬田布の前泊海岸で貝殻採集をしていた時元真澄さん(54)=同町犬田布=が同日午前8時ごろ、浜から5~6㍍付近のリーフの潮だまりで硬直して白くなっている約10㌢のタコを見つけ、元小学校教諭の徳永武彦さん(81)=同=が図鑑でヒョウモンダコと確認した。