珍魚アカマンボウ揚がる 名瀬漁港

2019年04月07日

名瀬漁港に水揚げされたアカマンボウ(濱田康作さん提供)

名瀬漁港に水揚げされたアカマンボウ(濱田康作さん提供)

 奄美市の名瀬漁港で「春分の日」の3月21日早朝、体長90センチほどのアカマンボウが揚がった。名瀬漁協によると、奄美近海で捕獲されるのは比較的珍しく、同港では夏場に数尾揚がる程度。春の水揚げに、同港はにわかにざわついたらしい。

 

 アカマンボウは主に北海道以南の外洋に生息する。名前に「マンボウ」とあり体型も似ているが、マンボウの仲間ではなく、リュウグウノツカイに近縁の深海魚。肉食で、体長は最大2メートルを超える。胸びれは長く、鮮やかな赤色。体に銀白色の斑点があるのも特徴だ。

 

 40年近く同港に通い、海産物を撮影しているという写真家の濱田康作さん(71)=奄美市名瀬=がカメラに収めた。濱田さんは「初めて見たが、鮮やかな魚だった。円盤型なので体長以上に大きく見えた」と話した。