環境省が本格的にノネコ捕獲

2015年06月23日

ノネコ捕獲用のかごわなと自動撮影カメラを設置する関係者ら=21日、徳之島町

ノネコ捕獲用のかごわなと自動撮影カメラを設置する関係者ら=21日、徳之島町

 徳之島の山中で野生化した猫(ノネコ)が希少な生き物を襲う被害が深刻化する中、環境省徳之島自然保護官事務所は21日、ノネコの本格的な捕獲作業に着手した。同省の2014年度の調査では、同島の森林部には150~200匹の猫が生息していると推定され、捕獲したノネコのふんからアマミノクロウサギなどを捕食した痕跡も確認されている。ノネコの捕獲は、アマミノクロウサギなどの分布が確認されている同島の井之川岳、天城岳周辺を中心に、重要地域を5つのエリアに分けて順次実施する。NPO法人徳之島虹の会の協力で、各エリアの林道沿いなど20カ所にかごわなと自動撮影カメラを設置し、ノネコを生け捕りにするとともに分布状況を調べる。