大蛇踊りを奉納 保存会、若手育成も 知名町上平川・殿智神社

2023年11月01日

芸能・文化

 県指定無形民俗文化財の上平川大蛇踊りが旧暦9月15日の29日、知名町上平川の殿智神社例祭で奉納された。3本のさおにつり下げられた9メートル超の大蛇が空中を乱舞し、多くの見物客を魅了した。

 

同神社は300年以上前にこの踊りを伝えたとされる幸村政孝(まさこう)(後に幸山と改姓)を祭り神とする。旧暦1、5、9月の各15日に例祭があり、最も盛大に行われる9月は大蛇踊りを奉納している。

 

踊りは、宿を求めて来た美しい女性が大蛇の正体を現したところ、僧が経を上げて退治するという劇仕立てになっているのが特徴。この日も同踊り保存会のメンバーが息の合った演技と演奏、踊りを繰り広げ、総踊りで締めくくった。

 

保存会の西村兼武会長(74)は「最近はできるだけ踊りに若手を参加させている。来年は島外公演もある予定で、より若手育成に力を入れたい」と話した。