大高出身の2人が共演 唄者平田まりなさん 米プロダンサー川畑まりゐさん

2024年05月23日

芸能・文化

米国で共演した唄者の平田まりなさん(右)とプロダンサーの川畑まりゐさん(提供写真)

米カリフォルニア州立大学チコ校で1~12日(現地時間)、奄美や日本の文化・アートを伝えるイベントがあり、鹿児島県奄美大島を拠点に活動する唄者の平田まりなさん(28)と奄美市名瀬出身で米ロサンゼルス在住のプロダンサー川畑まりゐさん(27)が共演した。2人は県立大島高校の同級生で親友。お互いプロになってから共演するのは初めてといい、数カ月前から遠距離の中、共に作品づくりを進めてきた。

 

当日は島唄「俊良主節」をアレンジし、先人たちが積み重ねてきた歴史の深みを表現した「俊良主planet」や「らんかん橋」で共演。川畑さんが所属するダンスカンパニーの同僚も一緒に踊った。現地ジャズバンド「Chico Jazz Collective」も加わった「豊年節」も披露した。

 

川畑さんは「歴史ある島唄をコンテンポラリーダンスでいかに表現するか悩んだ。言葉を理解できる人が少ないからこそ、ダンスという要素を入れることは有意義だった」と振り返った。

 

平田さんは「ダンスがあるからこそ生まれる表現の膨らみや、奄美の音をアメリカという地で、違った感覚で受け取ってもらえた」「(昔からの自然や生活文化が根付く奄美そのままの)〝自然(じねん)〟の力があるからこそ、外で羽ばたくことができる。今後も島に住みながら、国内外問わず活動していきたい」と語った。

 

チコ校での共演後は、川畑さんが住むロサンゼルスへ移動。南カリフォルニア奄美会から熱烈な歓迎を受け、オーナーの両親は沖永良部島出身という日本食レストラン「こう楽」で島唄のライブイベントを行った。