奄美空港へ風景写真贈る 吉行さんと町田酒造

2020年02月28日

芸能・文化

写真を寄贈した(左から)吉行さんと町田酒造の中村社長=27日、奄美市笠利町の奄美空港

写真を寄贈した(左から)吉行さんと町田酒造の中村社長=27日、奄美市笠利町の奄美空港

 写真家の吉行秀和さん(61)=奄美市名瀬=と町田酒造㈱(中村安久社長)=龍郷町=は27日、吉行さんが撮影した奄美大島の風景写真を同市笠利町の奄美空港に寄贈した。奄美の世界自然遺産登録に向けて機運を高めるのが目的で、写真は出発ロビーに掲示された。

 

 寄贈写真のタイトルは「輝きの刻(とき)」。夕日がアダンを真っ赤に染める幻想的な風景を切り取った作品で、2017年7月に宇検村内の海岸で撮影した。昨年、全国規模の写真展で特別賞6点に次ぐ大賞に輝いた。

 

 多くの人に自然豊かな奄美の風景を見てもらおうと、町田酒造が吉行さんから著作権使用許可を得て大型写真パネル(縦84㌢、横120㌢)を制作。観光客らが利用する奄美空港に寄贈した。

 

 吉行さんは「自分の代表作といえる写真。力強さを感じてもらえたらうれしい」、中村社長は「地元企業として奄美の魅力発信に貢献したい」とそれぞれ語った。奄美空港ターミナルビル㈱の幸進也社長は「奄美を発つ人たちもこの写真を見て、『また来たい』と思ってくれるはずだ」と喜んでいた。