新民謡祭がファンを魅了

2018年01月30日

芸能・文化

「興そよ島を」を合唱する出演者=28日、奄美市名瀬

「興そよ島を」を合唱する出演者=28日、奄美市名瀬

 奄美市と市教育委員会主催の「奄美こころの歌 新民謡祭」が28日、同市名瀬の奄美文化センターであった。生バンド演奏に合わせて20個人・団体が得意の一曲を披露。詰め掛けた約700人の新民謡ファンを魅了した。

 

 奄美文化センターの開館30周年記念事業の一環。要田憲雄教育長は「郷土の先人は、歌を心の支えにして苦しい時代を乗り越えてきた。『島かげ』など島民の心を一つにした新民謡もたくさんある。島に根付く歌の文化を次世代につなぐ機会にしたい」とあいさつした。

 

 ステージは、出演者全員による「興そよ島を」の合唱で開幕。奄美を代表する歌手や合唱団が「本茶峠」「そてつの実」「奄美のさすらい千鳥」など事前アンケートで人気の高かった24曲を歌い上げた。歌に合わせて舞踊の披露もあり、ステージに花を添えた。

 

 「名瀬セレナーデ」「パラダイス沖永良部」「想い出の喜界島」「加計呂麻慕情」など群島各地を題材にした曲も歌われ、観客は一緒に口ずさんだり、手拍子するなど楽しいひとときを過ごした。

 

 友人らと会場を訪れた70代女性(奄美市名瀬)は「感動して涙が出た。父と母がよく歌っていた懐かしい曲がいっぱいで楽しかった」と笑顔で話した。