時岡さん(奄美市)がグランプリ 奄美勢2人が入賞 日本民謡ヤングフェス

2024年04月03日

芸能・文化

大会初出場で「よいすら節」を歌いグランプリに輝いた時岡優里菜さん(提供写真)

「民謡の甲子園」と称される「第28回日本民謡ヤングフェスティバル2024全国大会」(一般社団法人全大阪みんよう協会主催)が3月30日、大阪府の此花会館梅香殿であり、「よいすら節」を歌った時岡優里菜さん=奄美市名瀬=がグランプリに輝いた。優秀賞には「徳之島節」を歌った岡美里さん=大阪府=が選ばれた。

 

同大会は日本の文化継承や民謡の魅力を伝える人材の発掘などを目的に1991年にスタート。新型コロナ下は中止していたため5年ぶりの開催となった。

 

対象年齢はこれまで15~30歳としていたが、今回は16~35歳まで幅を広げて出場者を募集。全国から44人がエントリーした。このうち4人が奄美民謡を歌い、2人が入賞した。

 

初出場でグランプリを受賞した時岡さんは、7月に大阪府で開かれる産経民謡大賞(産経新聞社主催)の本選出場権も獲得。「奄美の島唄を発信し知ってもらいたいという気持ち。受賞は周りの方々のサポートのおかげ。感謝している」と話した。

 

時岡さんは4歳から島唄に親しみ、小学生の頃から本格的に練習に取り組んできた。高校2年生だった22年、民謡民舞九州地区大会で総合優勝。昨年は第47回全国高校総合文化祭「2023かごしま総文」の総合開会式にも出演し島唄を披露した。

 

3月に県立大島高校を卒業し、今月、奄美看護福祉専門学校看護学科に進学する時岡さん。「学業とともに島唄のいろいろな曲を勉強し、情緒的で深みのある歌を歌えるようになりたい」と意気込んだ。