10月に島民劇上演へ 家族愛、絆描く物語 徳之島町文化会館25周年

2019年09月06日

芸能・文化

開館25周年を記念して今年10月に上演する島民劇「この町で~井之川 夏物語り~」の出演者ら=4日、徳之島町亀津

開館25周年を記念して今年10月に上演する島民劇「この町で~井之川 夏物語り~」の出演者ら=4日、徳之島町亀津

  【徳之島総局】徳之島町文化会館(椛山幸栄館長)は10月27日、開館25周年を記念した島民劇「この町で~井之川 夏物語り~」を上演する。メインキャストを含む出演者と、小道具や衣装などの裏方を合わせて徳之島3町から総勢100人以上の住民が参加し、手作りの舞台で家族の絆を描き出す。

 

 島民劇の企画は2009年の「北緯29度線」、2014年の「島ぬ夫婦」に続き3回目。過去2回の公演の経験を基に、演出から役者、照明、音響など全て島民が手掛け、脚本と演出は同館職員の大樂大聞さんが担当する。

 

 夏の井之川集落を舞台に、平凡な毎日を送っていた一家7人の家族に起こる結婚、病気などさまざまな出来事を通して、家族や夫婦の愛情、絆を見つめ直す物語。一般公募した役者のほか、劇中では井之川夏目踊り保存会が踊り、徳之島高校音楽部の生徒らが合唱などを披露する。

 

 役者は今年3月に稽古を開始した。今月から本番に向けた合わせ稽古を始め、4、5の両日は一家のメインキャスト陣も集い、一連の劇の流れを確認した。

 

 一家をまとめる母親役を演じる福澄亜紀子さん(35)=天城町岡前=は「東京で約10年間役者をしていたが、母親役は初めて。演技を通じて家族の温かさを伝えられるよう頑張りたい」と話した。

 

 公演は昼夜2回で、昼の部が午後2時半、夜の部は同6時半開演予定。