「ダメ、ゼッタイ」 奄美海保の薬物乱用防止教室 笠利町・緑が丘小
2025年03月13日
子ども・教育

奄美海保の職員から薬物乱用の危険性や断り方を学ぶ児童ら=12日、奄美市笠利町の緑が丘小学校
奄美市笠利町の緑が丘小学校(中村俊一校長、児童25人)で12日、奄美海上保安部の薬物乱用防止教室があった。6年生の児童9人が受講し、違法薬物や薬物乱用の有害性や危険な勧誘への対応方法などを学んだ。
薬物乱用防止教室は文部科学省が小中学校での実施を推進する事業の一つで、奄美海保は島内の各学校からの要請を受けて職員を派遣し教室を開催している。この日は警備救難課の有村泰志鑑識官(31)と髙木竜之介課員(27)が講師を務め、海上での警備や海難救助などの業務紹介とともに、児童らへ薬物乱用の危険性を伝えた。
講話では▽大麻や覚醒剤など違法薬物の種類▽身体への影響▽依存症と耐性のメカニズム―などを説明。有村鑑識官らは「薬物の乱用は心身を破壊するだけでなく、周囲の人間関係、社会生活などたくさんのものを台無しにする。誘いを断る勇気を持ち、困ったらすぐに相談を」と児童たちへ語り掛けた。
6年生の柊田樹輝君(12)は「違法薬物の使用で見た目が変わってしまった人の写真を見てびっくりした。誘われてもきっぱりと断る」と話していた。