「野球楽しい」 1カ月ぶり部活動再開 与論中学校
2020年08月27日
子ども・教育
与論島で初めて新型コロナウイルスへの感染者確認が発表された先月22日から部活動を休止していた、与論町立与論中学校は26日、1カ月余ぶりに部活動を再開した。校庭では野球部やサッカー部の生徒たちがボールを力強く投げたり、蹴ったりと、生き生きした表情で練習に励んでいた。
同校は島で唯一の中学校。当初24日から再開予定だったが、台風8号の影響でさらに2日遅れた。バレー、剣道、テニス、卓球、吹奏楽、美術といった部も活動を再開した。
野球部は7月下旬には島外で3年生にとって最後の大会に臨む予定だったが、感染症の影響で大会直前になって出場できなくなり、チームは悔しい思いをした。
この日の練習が1、2年生7人による新チームの船出。ランニングや準備運動などを約1時間かけて入念にした後、キャッチボールなどボールを使った練習に入った。
同部の西田広一顧問(41)は「新チームは2年生が1人で後は1年生。本来なら夏休みは基礎的な技術や体力の向上、礼儀も含めたチームづくりを行うはずだったが、夏休みの練習は先月21日以来、きょうが2回目。全て一からのスタートで心配しかないが、一日一日大切にやっていくしかない」と話した。
チーム唯一の2年生、山田琉ノ介さん(14)は「練習ができない間、早くみんなと野球がしたいと思っていた。やっぱり野球は楽しい。チームとしての目標は(公式戦で)まず1勝すること」と力を込めた。