〝心の花〟咲かせよう 「人権の花」運動開校式 龍瀬小

2024年05月17日

子ども・教育

笑顔でヒマワリの種をまく児童=16日、龍郷町 龍郷町立龍瀬小学校(今村宗一郎校長、児童86人)で16日、「人権の花」運動の開校式があった。児童は、同町人権擁護委員から贈られたヒマワリの種を園芸用ポットにまき、栽培を通して豊かな〝心の花〟を咲かせることを誓った。

 

法務省は、1982年から人権尊重思想の普及高揚を目的に、全国の小学校を中心に同運動を展開する。鹿児島県では85年度に始まり、花の栽培から命の尊さを実感し、優しさや思いやり、豊かな心を育むことが狙い。龍瀬小が同運動に取り組むのは初めて。

 

開校式では人権擁護委員による講話の他、イメージキャラクターのぬいぐるみとヒマワリの種の贈呈があり、児童を代表して6年生の長谷場海音(12)さんが「頂いた種をみんなで協力しながら大切に育ててきれいな花を咲かせる」と決意表明。鹿児島地方法務局の中島敏博奄美支局長(59)は「花にも命があり、優しい心で一生懸命育てれば、きっと美しい花が咲く。楽しみにしている」と激励した。

 

式後、児童たちは校庭でヒマワリの種を一粒ずつ丁寧にポットへまき、たっぷりの水を与えながら健やかな生育を願った。

 

2024年度の県内指定実施校は62校。奄美群島は龍瀬小、芦花部小、東城小、笠利小、佐仁小、久志小、西阿木名小三京分校、国頭小の計8校。