リュウキュウアユに歓声 役勝川で5、6年生が観察会 住用小と東城小中
2018年07月24日
子ども・教育
奄美市住用町の住用小学校(富林弘智校長)全校児童17人と東城小中学校(川上徹校長)5、6年生9人は17日、同町役勝橋の上流でリュウキュウアユを観察した。シュノーケルをつけて川の中をのぞいた児童たちはリュウキュウアユの大群を発見し、大喜びしていた。
リュウキュウアユは絶滅危惧種で、野生は奄美大島にのみ生息している。主に同町の川内川、住用川、役勝川、宇検村の河内川などで姿を見ることができる。
両校は校区内にリュウキュウアユが生息する川があるため、その生態の理解と保護活動に取り組んでいる。合同観察会は今回がはじめて。
講師は奄美リュウキュウアユ保全研究会の米沢俊彦さんとマングローブパークの又野峰誓さん。リュウキュウアユが1年の間に川と海を行き来して一生を終えることや、まれに2年生きるもの(越年魚)が存在することなどを紹介した。
児童らは役勝川へ移動し、シュノーケルと水中メガネをつけて実際に観察。リュウキュウアユの大群を見つけると夢中になって川に潜っていた。中には越年魚の姿を見た児童もいた。
住用小2年の市田立樹君(7)は「楽しかった。川がきれいでリュウキュウアユもいっぱいいた。また観察したい」。東城小6年の菊野夏音さん(12)は「ごみを捨てない、川を汚さないようにしていきたい」と話していた。