奄美の生物多様性を体感! 海の子留学生が自然探検ツアー 瀬戸内町

2024年07月14日

子ども・教育

〝嘉鉄ブルー〟と称される海でシュノーケリングを楽しむ海の子留学生ら=6日、瀬戸内町

瀬戸内町海を守る会(三島茂尚会長)、奄美せとうち観光協会(杉岡秋美会長)主催の「世界自然遺産探検ツアー」が6日から1泊2日の日程で、与路小中学校に通う「海の子留学」(里親型留学)の児童生徒6人を対象に開かれた。子どもたちは、大島海峡や油井岳周辺での体験活動を通し、自然環境保全などへの意識を高めた。

 

2024年度から企業運営から町教育委員会へ移管された同留学制度。新たに里親となった藤田誉亮さん・麻衣子さん夫妻が「島外生まれの子どもたちに奄美の豊かな自然に触れる機会を作りたい」と、地元の小中高生らに環境教育プログラム「奄美せとうち海っ子&山っ子クラブ」を開講する主催者へ協力依頼し、実施された。

 

今回のツアーには、ホノホシ海岸やマネン崎展望広場などの景勝地巡りの他、透き通る青さで〝嘉鉄ブルー〟と称される嘉鉄湾でのシュノーケリング体験、アマミノクロウサギなど奄美の野生動物を観察するナイトツアー、屋外バーベキューが盛り込まれた。

 

シュノーケリング体験では、インストラクターの廣島正子さんと祝隆之さん指導の下、海でのルールや道具の使い方、生き物観察の方法などを学び、海っ子クラブ上級キャプテンの三島海輝さん(16)らと共に生物多様性に富んだ奄美の海を肌で感じた。

 

千葉県から今年転入したバレラシッド愛輝良さん(12)は「ライフジャケットを外して泳ぐことにも挑戦でき、潜って大きな魚や生きたサンゴを近くで見ることができて、とても楽しかった」と語り、留学2年目の参河駿さん(13)は「与路島の海もきれいだが水がとても透けていて驚いた。ウミガメと一緒に泳ぐこともできた」と笑顔だった。