循環の大切さ説く 石田さんが環境講話 知名町・3校集合学習

2022年12月07日

子ども・教育

地球の循環の仕組みや自然の力を学んだ環境講話=2日、知名町の上城小

【沖永良部総局】地球村研究室代表で東北大学名誉教授の石田秀輝さん(知名町在住)の環境講話「すごい!自然の探検隊!」が2日、同町の上城小学校体育館であった。同校と集合学習で集まった田皆、住吉両校の5・6年生計37人が参加。石田さんは「私たちは自然に生かされている」などと地球の循環の大切さや自然の力を教えた。

 

石田さんは地球環境問題として、気候変動、マイクロプラスチック(海洋汚染)、生物多様性の三つを挙げ、「最も大変な問題は生物多様性」と強調。地球上で1年間に4万種類の生き物が絶滅しているとして、「自然の中ではあらゆるものがつながっている。多様性がないと私たち生きていけない」と地球の循環の仕組みを分かりやすく説明した。

 

後半は「自然のすごさ」について説明。雨が降るだけで体の汚れが落ちる「カタツムリの殻」、何も使わずにどこにでも張り付ける「ヤモリの足」、水上を沈まずに動く「アメンボの足」などを紹介した。

 

参加した住吉小5年の久保鈴さん(10)は「地球の温暖化や森の減少スピードにびっくりし、地球は危ないと思った。自分にできることとして海にプラスチックとかごみを捨てないようにしようと思う」と話した。