徳田さんが高校美術展大賞 県高校美術展
2018年11月17日
子ども・教育
第69回鹿児島県高校美術展(県高校文化連盟主催)の最終審査がこのほどあり、徳之島高校3年の徳田聖花さんの作品「fragile」が最高賞の高校美術展大賞を受賞した。また、同校からは2年の赤﨑祐斗さんの作品「夢幻抱影(むげんほうよう)」が2位に相当する同展準大賞、3年の福詩衣菜さんの作品「創造のすみか」が4位にあたる高校美術連盟大賞に輝いた。同校生徒の高校美術展大賞受賞は初めて。
県内53校から洋画、日本画、彫刻など10部門に709点の応募があり、入賞214点、入選251点を選出した。
徳田さんらはいずれも50号(縦116㌢、横91㌢)の画材に約3カ月間かけて洋画を制作した。徳田さんは18歳の今しかない美しさや時間のはかなさを、同級生の女生徒をモデルに表現。赤﨑さんは人生に失敗して落ち込む男性と周囲を取り囲む植物や廃材などで人生のはかなさを表し、福さんは新しいことを創造する人が頭の中で思い浮かべる日常や空想のイメージを描写した。
高校生活最後のコンクールとなった徳田さんは「高校3年間の集大成のような作品で大賞を受賞できてうれしい」と喜び、福さんは「時間のない中で制作に励み、去年の優秀賞よりいい成績を残せてよかった」と述べた。
同校美術部の部長を務める赤﨑さんは「昨年からの1年間で技術を磨きや経験を積んだことが作品に生かせた。来年は今回の結果以上が出せるよう頑張りたい」と話した。
同部の平野良光顧問(38)は「特別賞を受賞した3人は目標を持って、互いに切磋琢磨しながら作品制作に取り掛かっていた。離島勢を代表していい結果が出せた」と3人をねぎらった。
入賞・入選作は16日から25日まで、鹿児島市立美術館で展示される。