習性や対策など学ぶ ハブ咬傷予防講座 知根小
2023年06月01日
子ども・教育
奄美市名瀬の知根小学校(中島保男校長、児童8人)で31日、ハブ咬傷(こうしょう)予防講座があった。児童たちは生きたハブを教材に、ハブの特徴や習性、遭遇した時の対処の仕方などについて学んだ。
同校周辺は山が多く、ハブの生息に適した環境。児童たちに奄美の生き物であるハブへの関心と警戒心を高めてもらうとともに、咬傷予防を周知しようと同校では毎年講座を実施している。
講師は県大島支庁保健福祉環境部の恵俊也ハブ対策専門員と中島貴樹技術主査。講座ではハブの生息地や種類を紹介したほか、ネズミなどを丸のみできる骨格の仕組みや温度を感知する「ピット器官」などの特徴について説明した。
ハブにかまれないための注意点として▽道路の中央を歩く▽不用意に草むらに入らない▽夜は照明を持って歩く─などを挙げ、「ハブを見掛けたらすぐに逃げて大人に知らせて。もしかまれたら助けを求めて安静に」と呼び掛けた。
ハブの捕獲方法を学ぶ講習もあり、伊東祐輝教諭が挑戦。1.7メートルほどの銀ハブを専用の捕獲棒でつかみ、慎重に箱に入れる様子を児童たちが見守った。伊東教諭は「教師にとってもハブの習性や捕まえ方を知るいい機会になった」と振り返った。
3年生の西幸毅君(8)は「ハブは昼と夜では動く速さが違うと知ってびっくりした。かまれないよう、やぶに警戒して周りを見ながら歩きたい」と話した。