薬品の正しい使い方学ぶ 学習支援アプリ活用 名瀬中

2023年06月20日

子ども・教育

学習支援アプリ「ロイロノート」を使って薬品の正しい使い方などを学ぶ名瀬中の生徒ら=19日、奄美市名瀬

奄美市の名瀬中学校(木場敏朗校長、生徒207人)で19日、授業支援アプリ「ロイロノート」を使った薬物乱用防止教室があった。講師は学校薬剤師の伊集院書子さん。1年生63人が受講し、タブレット端末に共有された資料を参考にしながら、薬品の適正使用やたばこの害などについて学んだ。

 

ロイロノートは教材や課題などをオンラインで共有できるアプリ。文部科学省が推進する「GIGAスクール構想」で児童生徒一人1台のタブレット端末が配布されたことで、授業や学習活動に活用されている。同校では外部講師による講座で同アプリを使うのは初めて。

 

伊集院さんは、普段使用する薬品の適切な扱い方について説明。薬には副作用があることや、ルールを守って服用し安易に貸し借りをしないことなどを伝えた。「できるだけ薬に頼らず、自然治癒力を上げることが大事。まずは健康な体づくりを」と呼び掛けた。

 

喫煙が体に及ぼす悪影響についても学習し、ロイロノートを使ったクイズも実施。たばこに含まれる発がん物質や副流煙の害などに関する質問があり、生徒らが入力した答えを全体でも共有して学んだことを振り返った。

 

保体部長の田原帆海さん(12)は「クイズが楽しかった。薬は正しく扱い、たばこは吸わないようにしたい」と話した。

 

この日は3年生を対象に「血液教室」も実施し、生徒らが同アプリを活用して輸血や献血について学んだ。