「かいもん」船長と交流も 奄美海保で職場体験 名瀬中生2人

2022年05月25日

子ども・教育

巡視船「かいもん」船長の川畑さん(右)と、職場体験で奄美海保を訪れた東江さん(同2人目)、田頭さん(同3人目)=24日、奄美市名瀬

奄美市名瀬の名瀬中学校3年生は24日から、社会学習の一環として奄美大島内で職場体験に取り組んでいる。生徒らは多種多様な職場に分かれ、各業種の業務内容や社会での役割などを実感。体験を通じて進路選択の幅を広げている。

 

職場体験は25事業所の協力を得て実施。3年生74人が25日までの2日間、さまざまな業種の仕事について学んでいる。

 

このうち、奄美海上保安部では、東江(あがりえ)楓斗さん(14)と田頭虹太さん(14)の2人が、同部の職員から業務概要の説明を受けたほか、指紋採取やライフゼム(空気呼吸器)の着用など、実際の業務の一部を体験した。

 

2人は、巡視船「かいもん」の船長を務める川畑照司さん(47)=同市名瀬出身=とも交流。川畑さんは「奄美の若者が興味を持ってくれてうれしい。一緒に働けたらいいなと思う」と生徒たちを激励した。

 

東江さんは「奄美の海が好き。海を守る仕事に興味を持ち、職場体験してみようと思った。海上だけだと思ったけど、陸の仕事も多いことに驚いた」と感想。

田頭さんは「自分の知らない分野の仕事だったので関心を持った。具体的な仕事内容を知ることができ、関心が増した。自分の命を懸けて人の命を守るところが魅力的」と話した。