「にぎやかできれいな町に」 児童生徒が意見交換 瀬戸内子どもサミット

2021年12月19日

子ども・教育

持続可能な地域社会の実現に向けて児童生徒が意見を交わした子どもサミット=18日、瀬戸内町きゅら島交流館

持続可能な地域社会の発展を子どもの目線で考える「瀬戸内子どもサミット」が18日、瀬戸内町きゅら島交流館であった。町内の小、中学生が地元の良さを見詰め、目指したい町の姿について意見交換。ごみ拾いイベントの実施や移住促進PR動画の作成、インターネット環境の整備など、さまざまなアイデアを発表した。

 

サミットは自ら考え行動する力を児童生徒に身に付けてもらうとともに、地域活動のリーダーを育成する目的で、町教育委員会が主催。昨年実施する予定だったが新型コロナウイルスの影響で中止となり、今回が初開催となった。町内の小、中学校と小中併設校11校から代表者が出席。うち、2校はリモートで参加した。

 

議題は「子どもたちが考える瀬戸内SDGs(持続可能な開発目標)について」。各校の代表生徒はそれぞれの学校で事前にまとめた意見を紹介し、3グループに分かれて▽町のいいところ、悪いところ▽目指す未来像▽目標に向かって取り組みたいこと│について語り合った。

 

意見交換では、「ごみのポイ捨てや不法投棄が目立つ」「人が減って行事や伝統文化の継承ができなくなる」「ネット環境が不安定で不便」などの指摘が多数あった。

 

グループ発表では、「定期的に町内一斉清掃を開催し、回収したごみの量を公開して住民の意識向上を図る」「PR動画作成やネット環境の整備で若い人を呼び込む」といったアイデアが共有された。

 

町教委は児童生徒の意見をまとめ、提言書として町長へ提出するほか、今後役場内にも掲示する予定。

 

清掃活動で回収したごみの量を公開する案を発表した諸鈍中2年の中林姫花さん(14)は「学校行事や子ども会行事として定期的に清掃活動に取り組んでいる。今日は初めて会う人ばかりで緊張したけど、みんなの考えをまとめられてよかった」と話していた。