「理想のしま」へ 町内9小中学校が参加 児童生徒がアイデア提案 瀬戸内町子どもサミット

2022年08月11日

子ども・教育

「理想のしま」について活発に意見を交わす子どもたち=9日、瀬戸内町古仁屋

瀬戸内町古仁屋のきゅら島交流館で9日、2022年度「第3回瀬戸内町子どもサミット」(町教育委員会主催)が開かれた。町内の9小中学校から小学5年生以上の子どもたち21人が参加。「理想のしま」をテーマに意見を交わし、より良い町にするためのアイデアを提案した。

 

地域の活動を導くことができるリーダーの育成が目的。中村洋康教育長は「互いに尊重しながら新しい考えを生み出してほしい。提案は可能な限り実現を目指す」とあいさつした。21年度の子どもたちの提案を基に、町が取り組んでいる事業の紹介もあった。

 

意見交換では、子どもたちが7班に分かれて互いの考えを共有。ボランティアの古仁屋高校生7人が、各班の進行役を務めた。

 

子どもたちは、町の良いところや改善が必要なことなどについて活発に話し合い、班ごとに具体策を決定。▽離島間に橋を架ける▽フリーの無線LAN「Wⅰ│Fⅰ(ワイファイ)」の設置▽町民と観光客が一丸となって楽しめるイベントを増やす│など、理想の瀬戸内町を実現するためのさまざまなアイデアを発表した。

 

阿木名小6年の尾崎圭亮君(12)は「仲良く話し合うことができた。ずっと残りたいと思えて、みんなが楽しく過ごせる町になってほしい」と話した。進行役を務めた古仁屋高校3年の喜村萌依さん(17)は「班メンバーから意見を引き出すのが難しかったが、みんなの緊張をほぐせるよう頑張った」と笑顔を見せた。