「Team AMAMI」日本部門1位 金久中3人、ロードキルをテーマに発表 世界合同プレゼンテーション

2024年02月18日

子ども・教育

奄美のロードキル問題について英語で発表した金久中の生徒たち=17日、奄美市名瀬

各国の中高生がさまざまな問題や解決策を共有する「世界合同プレゼンテーション」が17日、オンラインで開かれ、奄美市立金久中学校の有志生徒3人が参加した。テーマは「あなたの身の回りの問題について、5年以内に解決できる仕組みを考えよう」。2年生の臼山倫羽さん(14)、小田島わかさん(13)、中山花乃音さん(14)が、アマミノクロサギのロードキル(事故死)について流ちょうな英語で発表した。3人の「Team AMAMI

」は日本部門1位になった。

 

オンラインによる国際交流プログラムを手掛ける「With The World」(本社神戸市)が主催し2回目。今回は日本から予選を経て選ばれた16校が参加し、フィリピンやインドネシア、ベトナムなどの生徒たちと意見を交わした。

 

金久中の3人は昨年12月に準備を開始。自然環境の専門家から話を聞いたり、地元ラジオ番組に出演して対策を周知したりして学びを深めた。

 

プレゼンテーションでは、解決に向けた今後の取り組みとして①学校での意識調査②ロードキルを知ってもらうための授業③募金─を提案。「世界でも同じような課題はある。身近な自然環境に関心を持って」と呼び掛けた。

 

臼山さんは「緊張したが、奄美のことに興味を持ってもらえたと思う」、小田島さんは「休日や昼休みなどを使って練習した成果を発揮できた」、中山さんは「話す抑揚や速さに気を付けて発表した。これからもいろんなことに挑戦したい」とそれぞれ語った。

 

英語科担当の岡本玲子教諭(32)は「生徒が自分で考えて行動したことに感心している。これからも世界とつながり視野を広げてくれたら」と期待した。