アサギマダラにマーキング 喜界小

2020年11月19日

子ども・教育

マーキングしたアサギマダラを観察する喜界小の児童ら=14日、滝川林道

マーキングしたアサギマダラを観察する喜界小の児童ら=14日、滝川林道

 喜界町の喜界小学校(井手英男校長)の4年生55人とその保護者らは14日、〝旅をするチョウ〟として知られるアサギマダラの移動ルートなどを調べるためのマーキング活動を滝川林道で行った。児童らは採取したアサギマダラの羽に採取場所や日付を記して空に放ち、旅の無事を願った。

 

 アサギマダラは、羽を広げた大きさが約10センチ。黒や栗色の地にあさぎ色(薄い藍色)のまだら模様が特徴。日本列島を初夏に北上し、秋に南下する。同校では郷土教育の一環として、6年前からアサギマダラのマーキング活動を行っている。

 

 この日は、長年アサギマダラの調査・記録をしている中里地区の福島誠さん(77)を講師に迎え、生態や雄雌の見分け方、採取する時のこつなどを教わり、滝川林道でチョウを探した。児童らは虫捕り網を巧みに操って採取すると、丁寧に羽を押さえ、「キカイ」「11/14」と自分の名前を油性ペンで記入した後、そっと空に放した。1時間ほどで150匹以上にマーキングを行った。

 

 アサギマダラを採取した弓削壮一朗君は「どこか遠くで無事に見つかってほしいと思いながらマーキングした。元気に飛んで行ってほしい」と飛び立つ姿を見送っていた。