ウミガメを〝預かり保育〟 園児らがお世話係 小宿幼稚園

2021年12月24日

子ども・教育

ウミガメに餌をあげる園児ら=22日、奄美市名瀬

奄美市名瀬の小宿幼稚園(仲克人園長、園児36人)では先月から、同市の奄美海洋展示館のウミガメを預かり、屋外プールで飼育している。園児らはウミガメと触れ合い、日々の世話に励んでいる。

 

奄美海洋展示館は来年3月のリニューアルオープンに向けた改装工事を11月から実施。改装期間中、大水槽が使用できないため、小宿幼稚園の屋外プールにウミガメを一時的に移動した。預けられているのは19歳と5~6歳のアオウミガメ3匹。園児らの注目を集めながらプール内で自由に泳ぎ回っている。

 

園児らはウミガメに「たんじろう」「らんか」「きらら」と名前を付け、約1カ月間、毎日餌やりを続けてきた。一番の人気者は体が大きな「たんじろう」。園児らは餌のレタスを与えながら「こっちにおいで」「ごはんだよ」「手がぷにぷにして気持ちいい」とウミガメとの触れ合いを楽しんだ。

 

ウミガメの預かり期間は27日まで。福里蒼叶ちゃん(4)はウミガメとの思い出を振り返り「レタスをあげるのが楽しかった。(ウミガメが帰っても)見に行きたい」と笑顔を見せた。

 

同館飼育員の高村洸介さん(24)は「子どもたちが愛着をもって毎日世話をしてくれた。リニューアル後も会いに来てくれれば」と話した。