バリ島の中学生と交流 伊仙中、国境越え環境学習
2025年03月15日
子ども・教育

インドネシアのバリ島の中学生と自然環境の学習成果を発表し合う伊仙中学校の2年生=2月18日、伊仙中学校
伊仙町立伊仙中学校の2年生28人とインドネシア・バリ島の中学生が2月18日、オンラインで環境学習の発表交流会を行った。伊仙中学校の生徒たちは町内の鍾乳洞やハブ、植物について発表。インドネシアの中学生は絶滅危惧種であるバリ島固有の鳥、カンムリシロムクを観察した内容について発表した。
世界各地で自然環境保全と地域振興を目指し活動する一般社団法人あいあいネット(神奈川県)の仲介で実現。バリ島のジュンブラナ公立第1イスラム中学校の生徒たちは野生のカンムリシロムクを西部バリ国立公園で朝、昼、夕と観察を実施。朝は抱卵し、昼は餌や小枝を運び、夕方はねぐらに帰る生態などについて報告した。また観察途中に発生したユニークエピソードも披露。蚊に襲われたり雨が降って困った上に、車が故障したことなどを話すと、伊仙中の生徒たちから笑いが起きた。
伊仙中の生徒たちは、義名山の森やカムィヤキの歴史、伊仙平野やフクギのことについて、NPO法人徳之島虹の会のサポートで行ってきた街歩きの成果を発表。交流を終えて伊口晴翔さん(14)は「インドネシアにも保護しないといけない動物がいることを知った。次交流する機会があれば徳之島の闘牛のことなどを伝えたい」と話した。