与論高生が最終審査でPR 県の「おいしいもの選手権」

2020年11月27日

子ども・教育

与論産の果実を材料に使用したガナッシュ

与論産の果実を材料に使用したガナッシュ

 県内の高校生が地場産食材を使ってオリジナルメニューを開発する「かごしまおいしいもの選手権」の最終審査会が18日、鹿児島市のかごしま県民交流センターであった。最終審査に残った12組がメニューをプレゼンテーション。与論高校生4人のグループがつくったスイーツ「あなたの心を奪うガナッシュ」も審査員から高い評価を得た。

 

 「かごしまおいしいもの選手権」は、県産農林水産物の地産地消などが目的で、県農林課による初の試み。県内の高校生に広くレシピを募ったところ、15校から104作品の応募があった。書類審査の結果、総菜部門で4作品、スイーツ部門8作品が書類審査を通過した。

 

 与論高校のグループは、普通科総合コース2年の青山千珠さん、池田音香さん、南澄響さん、高菜々美さんの4人組。応募したガナッシュは、ドラゴンフルーツ、マンゴー、島バナナの3種の地場産果実を原材料に使用したクリームを、抹茶とドラゴンフルーツのクッキーで挟んだスイーツ。プレゼンテーションでは3種類の果実の特徴などを紹介し「与論の特産品を多くの人に食べてもらいたい」と、レシピの意図も説明した。

 

 試食した審査員らは「島の果実の魅力が味わえる」「ネーミングもかわいらしい」などと評価。4人は「果実の水分の多さなど苦労もあったが、素材の良さを引き出すために調理方法など工夫した。審査員からは良い反応を聞けてよかった」などと話した。

 

 審査結果は12月に発表予定。4人は「結果を楽しみにしたい」と期待している。入賞作は南九州ファミリーマートと山形屋の協力を得て商品化が検討される。

レシピを手掛けた(左から)青山さん、池田さん、南さん、高さん=18日、鹿児島市

レシピを手掛けた(左から)青山さん、池田さん、南さん、高さん=18日、鹿児島市