世界遺産の自然体感 生徒有志ら湯湾岳散策 大島北高

2022年06月08日

子ども・教育

常田さん(左)の案内で湯湾岳を訪れた生徒ら(提供写真)

奄美市笠利町の県立大島北高校の生徒有志らは5日、大和村と宇検村に連なる奄美最高峰の湯湾岳を散策した。登山道沿いの希少な植物などに理解を深め、世界自然遺産に登録された奄美の豊かな自然を体感した。

 

環境保全活動などに取り組むNPO法人ゆいむすび実行委員会(川村辰也理事長)の呼び掛けで、同校生徒と教諭の家族、実行委メンバーら17人が参加した。

 

奄美自然環境研究会の常田守会長を講師に、参加者らは大和村の名音漁港に集合後、車で移動し、名音の登山道入り口から山頂まで歩いた。道中ではアマミノクロウサギのふんを観察し、登山道沿いで見られる希少な植物と、盗掘被害の現状などを学んだ。

 

情報処理科3年の竹田凛さんは「初めて湯湾岳に登って、知ることが多く勉強になった。学んだことをつないでいけるように頑張りたい」と話した。同実行委の川村理事長は「学生たちは生態系の仕組みを学び、自然と人間社会との関わり合いを実感してもらえたと思う」と述べた。

 

同実行委は県奄美パーク(奄美市笠利町)で8月21日に初開催する「奄美群島学生環境シンポジウム」に参加する群島内の高校を募集している。問い合わせは電話080(3788)1019はりさんへ。