中村さんが後輩に島唄指導 笠利小学校

2020年06月26日

子ども・教育

中村さん(左から3人目)と一緒に島唄を歌う児童たち=25日、奄美市笠利町の笠利小学校

中村さん(左から3人目)と一緒に島唄を歌う児童たち=25日、奄美市笠利町の笠利小学校

 奄美市笠利町の笠利小学校(道添辰也校長)で25日、同校の卒業生で唄者として活躍している中村瑞希さん(40)が児童たちに島唄を指導した。3~6年の児童41人がチヂン(太鼓)のリズムに合わせて「いそ(衣装)踊り」など3曲を練習した。

 

 同校では、地元を大切にする心を育てるため児童たちが島唄を習い、運動会や卒業式で発表している。今年は大笠利わらぶぇ島唄倶楽部を指導している肥後智子さん(42)が講師を務めており、肥後さんが同倶楽部の後輩でもある中村さんにも講師を依頼した。

 

 肥後さんらは、島唄の歌詞に出てくる方言などについて分かりやすく説明し、歌うときは「大きな声で楽しく歌うこと」などと児童らにアドバイス。中村さんも児童たちと一緒に張りのある歌声を教室いっぱいに響かせた。

 

 チヂンを担当した5年の大山皇成君(11)は「曲によってテンポが変わるのでタイミングをとるのが難しかった。練習して本番ではしっかりできるようにしたい」と話した。

 

 中村さんは「地域の伝統文化を伝えていく大事なことに携われたことに感謝したい。これをきっかけに多くの島唄を知ってもらえたら」と話していた。