児童と留学生が交流 米ナカドウチェス市から 奄美市5年ぶり受け入れ 佐仁小、手花部小

2024年05月24日

子ども・教育

児童らと一緒に八月踊りを体験するナカドウチェス市からの留学生=23日、奄美市笠利町の手花部小

米国テキサス州ナカドウチェス市からの留学生(中学生10人)が17日から、奄美大島に滞在している。奄美市の中学生国際交流事業の一環で、新型コロナウイルス禍を経て5年ぶりに実施。留学生たちは市内でホームステイし、学校生活や自然、文化体験などを通して国際的な視野を養う。23日は笠利地区の小学校2校を訪れ、児童らと交流を広げた。

 

両市は1995年に姉妹都市盟約を締結。97年から中学生を派遣し合い交流を続けてきた。これまで、ナカドウチェス市からは今回を含む164人を受け入れ、奄美市からは299人を派遣。今年は9月末から10月初旬に交流団を派遣する。

 

この日、留学生たちは佐仁小学校(根釜文子校長、児童13人)と手花部小学校(松山昭久校長、児童16人)を訪問。佐仁小では児童が伝統の「佐仁太鼓」を披露。留学生たちもリズムを教わり演奏に挑戦した。手花部小では八月踊りや六調を体験。児童や保護者、地域住民らと一緒に輪に加わり踊りを楽しんだ。

 

佐仁小6年の元多空さん(11)は「太鼓のリズムをまねしてくれて一緒にたたけてうれしかった」、手花部小3年の浪辺成君(8)は「タブレットの翻訳(機能)を使って話せて楽しかった」と感想を話した。

 

留学生のガルシア・ジェイドさん(13)は「伝統の音楽を聴くのは興味深く、踊りの動きも楽しかった。小学生たちがとても親切だった」と笑顔を見せた。