創作の楽しさ味わう 絵本作家がワークショップ 県立大島養護学校

2022年11月30日

子ども・教育

児童らと絵を描くワークショップを行ったミロコマチコさん

龍郷町芦徳在住の画家で絵本作家のミロコマチコさん(41)は29日、同町芦徳の県立大島養護学校(福永憲一校長、児童生徒114人)を訪れ、小学部の児童らと絵を描くワークショップを行った。学年ごとに午前と午後に分かれて実施。山と海をテーマに描いた1、2年生10人は、個性豊かな世界観を大きな紙いっぱいに表現した。

 

児童らに自由な表現の楽しさを感じてもらうことが目的。同校では授業で感触・造形遊びに取り組んでおり、ワークショップは貴重な実践の場となった。

 

この日は、海の波と山の形に切り抜いた紙を用意。児童らは緑や青、ピンクなど色とりどりの油性ペンやアクリル絵の具を使い、白い部分を埋め尽くすように自由な発想で絵を描いた。手や足に絵の具を付けて色を塗ったり、絵の上に寝転んだりと、全身で創作の楽しさを味わっていた。

 

仕上げに水と混ぜた絵の具を振りかけ、色を散らせて完成。それぞれが描いたものを発表した児童らは「楽しかった」と満面の笑みを浮かべた。

1年生担任の中水教仁教諭(43)は「児童たちは普段できないダイナミックなことができて喜んでいた。教師として遊び方の勉強にもなった」と語った。ミロコマチコさんは「子どもたちはパワフルで個性があって面白かった。絵ってこんな感じなんだ、と楽しさが伝われば」と話した。