創設40年、利用100万人に 奄美少年自然の家でセレモニー
2019年07月04日
子ども・教育
今年で創設40年を迎える県立奄美少年自然の家(奄美市名瀬、上村早百合所長)は3日、開所以来の延べ利用者数が100万人に達した。施設側はこの日、宿泊学習で訪れた朝日中学校(今村典盟校長)の1年生121人らとセレモニーを開催し、盛大に節目を祝った。
奄美少年自然の家は地域の要望を受け、大島地区唯一の青少年宿泊学習施設として1979年、現在地に設立された。宿泊棟や体育館、天体観察研修棟、キャンプ場などを整備。海洋・海浜研修や野外研修、創作体験活動に加え、地域への出張事業も展開している。
主に群島内の小、中学校が宿泊学習で利用。島内外からスポーツ合宿で訪れる高校、大学生らの利用も増加している。2018年度の研修人員数は過去最多の3万5803人だった。
セレモニーで上村所長は「開所40周年の年に100万人を達成し喜びもひとしお。地域の方々に愛され多くの方々に利用していただける施設として充実した運営を目指す」とあいさつ。所員が作製したサンドアートの記念品を朝日中学校に贈った。
小学5年生の時にも宿泊学習で利用したという同校1年の泰山瑠華さん(12)は「利用者の人数から歴史と伝統を感じる。私たちは奄美の自然と文化、歴史について学習しているので今日は思いっきり自然を楽しみたい」と話した。