北高生の作品を採用 正式PRポスターに 授業の一環で制作 一村記念美術館

2022年02月12日

子ども・教育

一村美術館のPRポスターの原案を手掛けた川原つづみさん(右)と馬場和宏教諭=8日、奄美市笠利町の県立大島北高校

奄美市笠利町の県立大島北高校(下髙原涼子校長)情報処理科の3年生が授業の一環で制作した県奄美パーク・田中一村記念美術館の広告ポスターが、同美術館のPRポスターとして正式に採用された。島内の公共施設や事業所など約300カ所に配布・展示され、地元住民や観光客に施設をアピールする。

 

ポスター制作は同学科の商業科目「商品開発」での取り組み。生徒が5班に分かれて制作した作品9点の中から、川原つづみさん、楠田健人さん、早口空羽さん、山原怜音さんの班による作品が正式なPRポスターに選ばれた。

 

原案を手掛けた川原さんは「子育てや仕事で忙しい世代の人たちをイメージし、写真の配置やキャッチコピーを考えた。美術館でゆっくりした時間を過ごしてもらえたらと思った」と、コンセプトを説明。

 

指導に当たった馬場和宏教諭は「著作権など制約が多い中でどのように工夫するか相談していた。一村の作品や美術館のことなどもよく分かり、大変勉強になったようだ」と話した。

 

田中一村記念美術館の有川幸輝学芸員は「ポスターが実物より大きく見えるような写真の使い方や、ちょっと行ってみようかと思わせるキャッチコピーや構成が良かった」と評価した。

 

ポスターは3月に東京渋谷で開催予定の「奄美を描く美術展」などでも展示される。