医療福祉の道へ新たな一歩 県内外から45人入学 奄美看護福祉専門学校

2025年04月14日

子ども・教育

誓いの言葉を述べる新入生代表の榮龍二さん=13日、奄美市名瀬

奄美市名瀬の奄美看護福祉専門学校(向井奉文学校長、148人)で13日、第31回入学式が行われた。県内外から看護学科30人、こども・かいご福祉学科15人計45人が入学。医療、福祉分野の専門的な知識や技能の習得に向けて、新たな一歩を踏み出した。

 

新入生たちは保護者や在校生、来賓らに見守られる中、緊張した面持ちで入場。同校卒業生で唄者の前山真吾さんと在校生の森永あすかさんが島唄「朝花節」で迎え入れ「長朝花節」で祝った。

 

向井学校長は式辞で同校の四つの誇り①素晴らしい勉学環境②人情味あふれる小湊集落や小学校との近い距離③地域活動への積極的参加④クラス一丸―を紹介した上で「今年のスローガンは『2倍の努力』。各学科で一丸となり、あらゆる機会を捉え、大いなる努力を重ね自分を磨いて」と激励した。

 

新入生を代表して看護学科の榮龍二さん(18)が「看護師の母に憧れ、この職業に興味を持った。私たちが目指す看護や介護、教育の資格は少子高齢化が進む現在、そして将来に向けて無くてはならないもの。3年間仲間と共に勉学に励んでいきたい」と誓いの言葉を述べた。

 

在校生代表の看護学科3年の中川快(こころ)さん(20)は「仲間と切磋琢磨(せっさたくま)しながらそれぞれの専門分野を学び、先輩たちが築いてきた奄美看護福祉専門学校の歴史と伝統を進化させていきましょう」と歓迎した。

 

同校は奄美における看護師、介護福祉士などの医療従事者不足の深刻化を背景に1995年に開校。今年で開校30年を迎え、これまでの卒業生は2100人を超える。