名瀬小10人の「少年使節団」出発  奄美市

2018年12月22日

子ども・教育

東京都の中村小との訪問交流へ出発した名瀬小少年使節団=21日、奄美市笠利町の奄美空港

東京都の中村小との訪問交流へ出発した名瀬小少年使節団=21日、奄美市笠利町の奄美空港

 奄美市立名瀬小学校(福田章二校長、児童384人)の児童10人による「少年使節団」が21日、東京都練馬区立中村小学校児童との交流に向け出発した。奄美空港であった出発式で、5年生の棈松愛華さん(11)は「交流会で奄美の文化と歴史をしっかり伝えたい。八月踊りなどを通して中村小の人たちと仲良くなりたい」と抱負を語った。

 

 両校の交流は1953(昭和28)年12月、雑誌社の少年記者として中村小児童が名瀬小を訪れたことをきっかけに始まった。当時の奄美は米軍統治下で、日本への復帰直前だった。

 

 名瀬小少年使節団の派遣は14年ぶり3回目。今回は奄美の復帰65周年を記念した取り組み。5、6年生の希望者に福田校長や西浩一郎PTA会長ら大人5人が加わり構成している。

 

 一行は長野県軽井沢町にある練馬区の施設を拠点に中村小児童との交流会やスキー体験などを行う。交流会で名瀬小児童は八月踊りを披露し、復帰運動のリーダだった詩人・泉芳朗が詠んだ「断食祈願」を朗読する。帰島は24日の予定。